経営再建中の半導体大手、ルネサスエレクトロニクス。昨年9月末には産業革新機構などから1500億円の出資を受け、人員削減や工場の統廃合や事業の選択と集中などの構造改革を進めてきた。2014年4~6月期連結決算では最終損益が211億円の黒字になるなど、業績は回復基調にある。 現在、ルネサスで会長兼最高経営責任者(CEO)を務めるのが作田久男氏。昨年6月にオムロン会長から転じ、一連の構造改革を主導してきた。今後、成長に向けてどんな戦略を進めていくのか。就任2年目を迎えた作田氏が日経ビジネスなどのインタビューに応じた。 就任から1年強が経ちました。2014年4~6月期連結決算では最終損益が211億円の黒字になるなど、業績は回復基調にあります。自己採点すると何点でしょうか。 作田:まだ1年なので、自己採点するには早すぎます。それでも採点するなら60点くらいでしょう。もし40~50点であればとっくに辞