不正会計問題で会社に損害を与えたとして、歴代3社長ら計5人に3億円の損害賠償を提訴した東芝。7日に発表した2015年9月中間決算は営業損失が904億円で、上半期として6年ぶりに赤字転落し、業績悪化も深刻だ。米国では株主による集団訴訟も起きて、影響は広がっており、幕引きは図れそうにない。 「一目見てわかるとおり、各事業とも減益です」。平田政善・上席常務(最高財務責任者)は7日の決算会見でこう話した。東芝の主要5事業は、すべて減益か赤字が増えた。 その結果、全体の営業損益は、前年同期の1378億円の黒字から、904億円の赤字と大幅に悪化。株式の売却益などで純利益は372億円を確保したが、売上高は2兆9727億円で、前年同期を4・5%下回った。 利益水増しをやめた結果、見えてきたのは「稼ぐ力」の衰えだ。 赤字が続く家電のライフスタイ… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいた