3月11日に起きた東日本大震災は、日本の将来を大きく変えると考えられる。それをプラスの方向に変え、日本が危機管理大国になるための秘策を提示したい。それは既存のメディアの構造を逆転させたブロードキャッチ型の「逆メディア」の構築である。これができれば、日本はメディアにおいても世界をリードできる。 「必要な情報が届かない」 マグニチュード9.0の大地震の後、NHK、民放テレビは通常番組を中止して、ニュース中心の緊急特別番組を流し続けた。民放はスポンサーの自粛で公共広告機構(AC)のCM一色になった。NHKの特別編成は約3週間続き、かつてない規模になった。 20万人以上に及ぶ被災者は、避難、家屋全滅、家族が離ればなれ、食事、寒さしのぎなど、困窮を極めた。 放送だけではなく、行政からの情報、ボランティア系の情報など、大量の情報が発信された。ところが、どこに食糧などの物資があるのか、炊き出しの場所、医
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