【ニューデリー=森浩】ブータンで15日、国民議会(下院)予備選が行われ、選挙管理委員会の発表によると、与党国民民主党が敗北し、10月18日の本選に参加できないことが決まった。2013年の前回選挙に続き、政権交代が行われる見込み。 国民議会選は予備選の上位2党が本選に進む方式。15日の予備選には計4党が参加し、協同党と調和党が上位2党となった。国民民主党は前回選挙で調和党を破り、政権交代を実現したが、農村部の貧困や若年層の失業率の高さなどが逆風となった可能性がある。 国民民主党の党首でもあるトブゲイ首相は15日、フェイスブックで「国民の決断を受け入れる」と発表して敗北を認めた。 ブータンは08年に王政から立憲君主制に移行し、国民議会選挙は今回で3回目。国民総幸福量(GNH)という指標を掲げ、国民の幸福な生活を目指している。
