FRB(米連邦準備理事会)、ECB(欧州中央銀行)を含む欧米の6つの中央銀行が、10月8日の日本時間午後8時に一斉に0.5%の緊急協調利下げを発表した。ドルの流動性供給に関する協調策は昨年12月以降何度も実施されている。 しかし、政策金利変更の発表を6中央銀行がシンクロさせて行うことは歴史上初めてだろう。今週末には中央銀行総裁も集まるG7が予定されていた。G7を待てずに8日に6中央 銀行が緊急会議を開いて協調利下げを決定したということは、ここ数日の各国の金融システム危機がいかに連動しながら深刻さを増していたかを物語っている。 最近の米国の金融市場は各所で激しい機能不全を起こしていた。その危機に対処するために、FRBのバランスシートが凄まじい勢いで膨張している。FRBが多方面に向けて大規模な資金供給策を取っているためだ。 FRBの総資産は、いわゆる「パリバ・ショック」発生前の2007年8月8
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