走行する観光バスの前に、対向車線から飛んできた乗用車(観光バスのドライブレコーダーから)=東神観光バス提供 愛知県 新城 ( しんしろ ) 市の東名高速道路で10日朝に起きた事故で、観光バスのフロントガラス上部に突き刺さるように衝突した乗用車は原形をとどめないほど大破していた。 車は対向車線から中央分離帯を飛び越えて衝突しており、乗客は「車が飛んでくるように見えた」と恐怖を語った。 事故直後、現場は多くの救急車や消防車で騒然となった。額に血のにじんだ包帯を巻いた乗客の女性(54)は「気が付いたらぶつかっていて、車内に窓ガラスが飛び散り、多くの乗客が破片を浴びた。たくさん出血している人もいた。フロントガラスに向かって車が飛んでくるように見えた」と、青ざめた表情で話した。 バスの前方に乗っていたという同県豊川市の会社員男性(43)は搬送先の新城市民病院で、「いきなり衝撃があり、顔にガラスが飛ん