液晶テレビの開発・販売をめぐってライバル関係にあるシャープとソニーが、基幹部品の海外生産など「連携強化」に乗り出すことが19日、分かった。大阪府堺市で液晶テレビ用パネルの合弁工場を建設している両社だが、海外にも連携の輪を広げ、液晶テレビの分野で世界的な「勝ち組」を目指す考えだ。 堺工場の共同運営に続く第2弾として、シャープは自社の液晶テレビに生産予定だったメキシコとポーランド工場製の部品をソニーに供給する方針だ。 供給量が増えた場合、両社は共同運営の新工場を建設することにしており、すでに検討に入っている。液晶テレビの世界市場の動向を見極めながら、建設する国や投資額など詳細を詰める見通しだ。 シャープがソニーに供給する部品は、パネルに電子部品を組み込んだもので「液晶モジュール」と呼ばれる。シャープはポーランドとメキシコにそれぞれ液晶モジュール工場(テレビ組立工程を含む)があり、総額400億円