関係ないですが、昨年の暮れ、部屋を整理していて発見した本です。『民青対策100例集』(日本経済青年協議会)、それから『職場における左翼対策』(日経連広報部)、いずれも俺が高校時代に父親の書棚から発見したものです。70年代の本ですが、ちょうどあれですね、父親が当時勤めていた会社の課長になった頃ですね。中間管理職もなかなか大変なのだなあと思いましたよ。 『民青対策』の目次を見ますと、「第一章 初期の発見と感染者対策」などとなってまして。完全に共産主義者が病気扱いというか、ゾンビ扱いになっていることがよくわかります。 俺の父親は別に思想的な人でもなんでもなく、極めて真面目なサラリーマンだったんですが。まあ当時の企業では、中間管理職にはこの種の本が配られて、社員が知らぬうちに赤化されていないか、監視することも仕事だったみたいですよ。 しかしながら、父親はお人好しでしてねえ。その会社がかたむいた時に