どんなコラム? 職業は科学ライターだけど、毎日お買い物をし、家族の食事を作る生活者、消費者でもあります。多角的な視点で食の課題に迫ります プロフィール 京都大学大学院農学研究科修士課程修了後、新聞記者勤務10年を経て2000年からフリーランスの科学ライターとして活動 コープふくしまは文部科学省の放射線審議会などで新基準値案に反対し、「消費者にとってのメリットは実はない」と主張している(前回のコラム参照を)。厚労省も、現状でも消費者の被ばく線量が非常に低く、新基準値施行によって大きくは下がらないと認め、「安心」を強調している。 消費者の安心と引き換えに地域経済が壊滅的な打撃を被ってはならない、というのがコープふくしまの主張だろう。その背景には、国際放射線防護委員会(ICRP)の「現存被ばく状況」の位置づけがあり、1986年に起きたチェルノブイリ原発事故の教訓がある。 まずは、新基準値施行が、
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