「熱伝導係数」という用語は、建築関係で使われているようですが、あまり一般的ではありません。 「熱伝導率」と紛らわしいし、一般に使われている「熱伝達係数」の特別な場合になります。 そこでは、「熱伝導係数」を「熱伝導率」/「材料の厚さ」としています。「熱伝導率」の単位は、[W/(m・K)]だから、「熱伝導係数」の単位は、[W/(m^2・K)]になります。これは、固体の表面間あるいは境界間に適用する場合は、「熱伝導係数は熱抵抗の逆数を断面積で割る」と、いえます。 「熱伝導係数」はこのように使われていますが、たとえば、固体と流体が接していて、流体に流れがある場合には、流体の熱伝導率に意味がなくなり、固体から流体への伝熱に対しては適用できません。 したがって、 一般には、「熱伝達係数は熱抵抗の逆数を断面積で割る」とされています。「熱伝達係数」と「熱伝導係数」は特別な場合を除き、同じものではありません