【秦忠弘】東京・下町の町工場などが共同開発した無人深海探査機「江戸っ子1号」が、日本海溝の水深約7800メートル付近で、「ヨミノアシロ」とみられる深海魚を3次元カメラで撮影するのに成功した。独立行政法人・海洋研究開発機構の調査研究船「かいよう」に引き揚げられ、24日に神奈川県横須賀市に戻った。 機構は今後、映像を解析して魚種を特定する。江戸っ子1号は3台あり、21~23日、房総沖200キロでそれぞれ水深4090メートル、7860メートル、7816メートルの海底に投下された。深く沈んだ2台が、餌でおびき出された魚を撮影。水深6千メートル以上の超深海底に生息するヨミノアシロとみられる。