長く業績不振が続いていたソニーのことし4月から3か月間の決算は、スマートフォン向けのカメラ用の半導体、画像センサーの販売が大きく伸びたことなどから、最終的な利益が800億円を超え、この期間の決算としては過去最高となりました。 これは、スマートフォン向けに需要が高まっているカメラ用の半導体、画像センサーの販売が大きく伸びたことに加えて、テレビ事業も黒字を確保したことなどによるものです。一方、スマートフォンの今年度の販売台数の見通しを3000万台から2700万台に下方修正しましたが、売り上げの規模は追わず、高価格帯の機種の販売に絞っていくことで収益構造を改善させるとしました。 ソニーの吉田憲一郎副社長は会見で、「スマートフォン事業の構造改革がほかの事業に比べて遅れるなど、収益力にはまだ課題があり、事業規模の適正化をさらに進めていきたい」と述べました。