板倉ニュータウン(群馬県板倉町)の中核、東洋大板倉キャンパスは2024年3月限りで撤退する。少子化で学生の確保が難しくなったとして20年春、同大が都内近郊へキャンパスを集約する方針を発表。撤退の時期が迫る中、跡地利用の方向性を示されず、まちづくりの方向転換を余儀なくされる県と町は危機感を強める。将来を見据えた活用に向け、県は今月末にも、大学と町担当者を交えた3者協議を開き、地元と大学双方が望むような決着に結び付けたい考えだ。 【関連記事】東洋大板倉キャンパス跡地に新大学構想 元マイクロソフト副社長・西氏ら設置準備委 板倉キャンパスは1997年、県や町などから計45億円の支援を受け、約33ヘクタールに及ぶ町東部の広大な敷地に開設。周辺では同時に県企業局が宅地分譲を始め、東武日光線の板倉東洋大前駅が開業した。スーパーや公園などの生活基盤が整い、学園都市が築かれた。 20年後、加速する少子化で事