日本と中国、韓国、カナダの4カ国が受注を目指し争っていたトルコの原子力発電所建設について、日本が提案する三菱重工業とアレバ(フランス)の合弁企業が受注することで、日本側とトルコ政府が4日までに大筋で合意した。アンカラの外交筋などが明らかにした。 経済成長が著しいトルコに現在、原発はなく、2023年までに3カ所での建設を計画。地中海沿岸の1カ所目は既にロシア企業が受注し、黒海沿岸シノップでの2カ所目の建設を4カ国が争ってきた。外交筋は「協議は日本にとって良い方向で進んでおり、優先交渉権獲得を意味する政府間合意の署名に向けて協議を詰めている段階だ」と語った。 安倍晋三首相は4月下旬から5月上旬の大型連休中にトルコ訪問を検討、原発建設推進を確認する方向で調整している。(共同)