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ブックマーク / gisokutogishu.hatenablog.com (4)

  • 下肢切断の入院患者数と切断原因 - 義足と義手のリハビリテーション

    下肢切断の患者さんをどれくらい受け入れているかを公開します。 私が勤務している病院の場合です。病棟は一般的な回復期リハビリテーション病棟です。 すべて仮義足リハビリテーション(はじめての義足)のための入院です。 下肢切断の入院患者数 やはり多いのは下腿切断で、次に大腿切断ですが、股離断や多肢切断も受け入れてます。 私が今の病院に赴任した2014年から、依頼された切断患者さんはできるだけ受け入れるという方針でやってきました。 自分のところの病院ではめったに切断の手術はありませんので、ほとんどが他の病院からの紹介です。 東京はもちろん神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬とさまざまな地域からご紹介いただいています。 おかげさまで義肢装具士、理学療法士、看護師、作業療法士の協力もあり、2019年は26人を受け入れることができました。 これは日の中ではかなり多いほうじゃないかと思います(たぶん)。 しか

    下肢切断の入院患者数と切断原因 - 義足と義手のリハビリテーション
  • 前腕能動義手(フック)の処方例 - 義足と義手のリハビリテーション

    前腕能動義手(フック) 体格が大きな男性が使っている前腕能動義手(フック)です。 仮義手です。 当院では筋電義手を希望される方も、基的に能動義手のリハビリは経験していただきます。 断端の長さは健側比39%でやや短めです。短いのでしっかり懸垂するために顆上支持式ソケットにしています。 断端が短いために顆上支持式にしても、フックを開くとソケットが回旋してしまうという問題が生じていたので上腕カフを付けて8の字ハーネスにしています。 手継手を迅速交換式にしているので、能動ハンドとの付替えが可能です。 フック先ゴムの枚数はこの方の場合、4枚です。3枚あれば実用的な把持力になりますが、この方の場合は体格が大きくて男性で肩周りの筋力があるので4枚でも余裕でした。 能動義手を作る時は必ず伝達効率を測りましょう。前腕能動義手の場合、当院では伝達効率80%を超えるよう義肢装具士さんに作ってもらっています(こ

    前腕能動義手(フック)の処方例 - 義足と義手のリハビリテーション
  • 低活動下肢切断者は退院時に介護保険制度を利用したほうがよい - 義足と義手のリハビリテーション

    これは主に高齢者、糖尿病、ASOを合併している低活動下肢切断者での話です。 低活動下肢切断者では退院後しばらくすると歩けなくなる、義足が装着できなくなることが少なくありません。 外来フォローも必要ですけど、それだけでは足りません。地域で見ていく工夫が必要です。 そこで導入するといいのが介護保険制度です。 www.mhlw.go.jp 介護保険は65歳以上であればどなたでも導入可能です。糖尿病で切断に至る患者さんは三大合併症(腎症、網膜症、神経障害)を合併していることがほとんどなので65歳未満でも40歳以上であれば導入可能です。ASOも同様に特定疾病になっているので40歳以上であれば導入可能です。 介護保険の導入 私が低活動下肢切断者においてできるだけ導入するようにしているサービスは住環境の整備、訪問リハビリテーション、訪問看護です。 自宅退院を目指すにあたり、住環境のチェックは重要です。入

    低活動下肢切断者は退院時に介護保険制度を利用したほうがよい - 義足と義手のリハビリテーション
  • 回復期の義足リハビリテーション - 義足と義手のリハビリテーション

    回復期の義足リハビリテーションでは何をするのか?目的は?についてまとめました。 目標とする移動能力の獲得 義足や断端の自己管理方法の習得 断端の成熟 退院後の生活確立、社会復帰への支援 回復期の義足リハビリテーションは、外来でもできなくはないですが、できれば入院して取り組んだほうがいいです。 義足のリハビリというと、上に挙げた項目のうちの一番最初、移動能力の獲得といった理学療法のみをイメージするかもしれません。 たしかにそれも重要ですが、それだけが回復期の義足リハビリテーションではありません。 目標とする移動能力の獲得 義足という新しい足を身につけるためにはしっかり理学療法をする必要があります。下腿切断であれば義足側の、例えば大腿四頭筋、中殿筋、大殿筋あたりが重要ですが、体幹の筋力強化や他の様々な筋力強化も重要です。 義足側できれいに片足立ちできるくらいの体作りができれば、きれいに歩けるよ

    回復期の義足リハビリテーション - 義足と義手のリハビリテーション
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