感激しがちな私は、この物語の最後の、親友の手紙を読むたびに、子供たちの前でシクシクと泣いてしまいました。映画だけでなく、子供用のアニメでさえ泣くママなので、子供達もすっかり慣れっこでした。 「また泣いてる。お母さん、泣かないで。もう~。」 って、つれない態度で慰められたものです。 さて、泣いた赤鬼のお話は大好きなのですが、どの絵本もなんとなく鬼が怖い。赤鬼が優しそうに見える絵本はないかなあと探していて、いもとようこさんの挿絵を見つけました。 赤鬼は、人里から少し離れた場所に住んでいる優しい鬼です。鬼と言えば、人間は恐ろしいと避けるので、赤鬼は何とか人間と仲良くなりたいと願って、一緒にお菓子を食べませんか?という立札を立てました。しかし、人間たちは「騙されて食べられたらどうする」と去っていきます。悲しんでいるところに、親友の青鬼がやってきます。そして、青鬼が里に行って人間に悪さをするから、赤