映画を所有する レナード・マーティンのMovie Guideという本に収録された映画は、10年前で2000作はあっただろう。いまではもっとある。 僕が体験した範囲内のことを書くと、この数千本の映画のほとんどが、主としてアメリカのDVDで手に入る。ふと思い出した映画をまた観たいと思い、検索してみると、DVDがある。そしてそれは、注文すると数日後には、僕のところに届くのだ。 現在の僕にとって、映画とは基本的にこのようなかたちだ。 新しいのも昔のも、等しくDVDを購入して所有する。一本の映画には著作権というものがさまざまに発生するだろう。その映画を、すべて丸ごと、一枚のDVDで購入して、所有する。 いいのだろうか。所有する権利はもっとも安い場合で500円ほどだ。こんなことがあっていいのかと、自分のものとなったDVDを手にするたびに、僕は思う。 DVDはその数が増えていく。本棚に本のようにならべて