骨の老化には、人間に生まれつき備わった定めとしての生理的な老化と食事や運動さらには嗜好品などを原因とする病的な老化があります。 人間の骨量は生理的には20歳〜40歳でピークとなり、その後は緩やかに減少します。女性の場合はさらに閉経後の時期に急速に減少します。なお、骨を構成する成分のうち水分は10%と少なく、約70%が無機成分のリン酸カルシウムで、約20%が有機成分で、そのうち90%ほどがコラーゲンです。 女性の骨量の減少はいずれも女性ホルモンのエストロゲンが低下することで骨を作る骨芽細胞よりも骨を壊す破骨細胞の活性化に主な原因があります。 一方、男性の骨量が緩やかに減少する原因は以前は睾丸の機能低下による男性ホルモンのテストステロンが減少するからであると説明されていました。しかし、テストステロンから、アロマターゼ(酵素)によって男性のエストロゲンは作られますが、近年、アロマターゼを欠損して