私たちの体は不随意的、無意識的に筋肉の動きをコントロールしている錐体外路系の運動神経によってスムーズに動いています。 この錐体外路系の運動神経は中脳の黒質と大脳の線条体のバランスによって保たれています。ドーパミンの多い黒質は運動神経に対してブレーキとして作用し、アセチルコリンの多い線条体はアクセルとして作用します。 脳内でドーパミン神経が過度なストレスなどで破壊されて死滅すれば、黒質でドーパミンが不足し、相対的に線条体でアセチルコリンが過剰となって、錐体外路系の運動神経の興奮が高まります。そうすると、この興奮が視床→運動野→脊髄を経由し筋肉に伝わりパーキンソン病に特有の手足の震えやぎこちない動作が発生します。 以上の様な事により、パーキンソン病の治療薬としては、(1)不足するドーパミンを補う薬 と (2)過剰なアセチルコリンを抑制する薬 が処方されます。 人間の体はアクセルとブレーキが上手
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