※図をクリックすると拡大します 体に侵入したウイルスや細菌をやっつける免疫反応で、「見張り役」の細胞が「攻撃役」の細胞にどうやって情報を伝えているのかを、大阪大学の熊ノ郷淳教授(免疫学)らの研究グループが解明した。「見張り役」の「道案内」をするたんぱく質の働きを突き止めた。解明が進めば、関節リウマチなど免疫異常で起きる病気の治療薬やがんの転移を防ぐ薬の開発に応用できるという。 「見張り役」の樹状細胞は皮膚の表面近くにいて、病原体の侵入を察知すると、リンパ管を通じてリンパ節へ移動し、攻撃を担うTリンパ球に「敵が来た」と伝える。これまでは、なぜ樹状細胞が迷わずにリンパ節へ移動できるのかが謎だった。 研究グループは、特殊な顕微鏡を使い、マウスの樹状細胞がリンパ管に入り込む様子をとらえた。樹状細胞は、リンパ管から分泌されるたんぱく質「セマフォリン」と結びつくと細長く形を変え、リンパ管の細胞の
関節リウマチや多発性硬化症などの原因となる“悪玉”免疫細胞を作る遺伝子を、東京医科歯科大学などのチームが突き止めた。 この遺伝子の働きを抑えれば、関節リウマチなどの新しい治療法になると期待される。科学誌ネイチャーに12日発表した。 免疫細胞は通常、ウイルスなど体内に侵入した異物を探知して攻撃するが、悪玉細胞は自分自身の体も攻撃。神経細胞が傷つけば多発性硬化症、骨なら関節リウマチを引き起こす。 同大の岡本一男助教らは、関節リウマチ患者の悪玉細胞で「IカッパーBゼータ」という遺伝子が働いているのを発見。マウスでこの遺伝子を働かないようにすると、悪玉細胞の数が通常の5分の1以下に減り、多発性硬化症を起こす薬剤を注射しても発症しなかった。 関節リウマチは国内に約70万人、多発性硬化症は約1万2000人の患者がいる。高柳広・同大教授は「IカッパーBゼータを狙い撃ちする薬を開発できれば、副作用が少ない
今回は糖鎖の話ではなく複数(男女)の方から糖鎖ショップ「無料健康相談」に質問が集中した免疫抑制で発症する膠原病(関節リウマチなど)などについてです。 ご相談 関節リウマチ、自己免疫性肝炎及び円形脱毛症などの自己免疫疾患について長年、免疫抑制剤やステロイド剤での治療を行っているが全く改善せず悪化してどうしたら良いかあるいは治療法がないので何かアドバイスして下さいとの事です。 回答(糖鎖サプリメントに関する質問はダイナトーサを前提にしております) 関節リウマチや自己免疫性肝炎などの膠原病は自己抗体(B-1細胞)が出ますので自己免疫疾患と呼ばれ、全身性タイプや特定の臓器や組織を攻撃する局所タイプもあり50前後の病名がついています。 一般的には膠原病は免疫力が過剰で自己を攻撃すると考え、免疫抑制剤やステロイド剤など免疫力を極力抑制する薬が使用されています。しかし、膠原病をじっくり研究すると、逆に免
関節をくるむ滑膜に炎症が起き、進行すると関節の破壊に至る関節リウマチ。治療薬の急速な進歩で早期診断、治療の意義は一層高まっているが、炎症の程度を客観的に把握する手段として、日本リウマチ学会 は超音波(エコー)検査の手法の標準化に乗り出した。 ▽判断分かれることも 関節リウマチは免疫の働きが狂い、自分自身を攻撃するようになったリンパ球が滑膜に流れ、炎症や痛みを起こす。滑膜の細胞は増殖、関節液も増え、進行すると骨の表面が削られたようになる「びらん」が起き関節が破壊される。合併症も肺などに見られる。 診断は関節の腫れや痛みを調べたり、血液検査やエックス線撮影を併用したりして行われるが、「患者が痛みや腫れを訴えても、炎症の程度の判断は医師によって分かれることが珍しくない」と、関節リウマチに詳しい小池隆夫・北海道大 第2内科教授。 エックス線では滑膜の炎症は分からない場合が多く、骨びらんもと
酢を飲んで重いリウマチを治したオルガン奏者 歳をとると関節炎などを起こしやすくなるものですが、イギリスで教会のオルガン奏者がリウマチを患い、全くオルガンを弾けなくなってしまいました。 ところが酢を飲むことで完全に治癒し、今では楽しくオルガンを弾いているそうです。 イギリス人のサラ・ゴールさん55歳は、かなりの痛みを伴う関節炎を患い、医師から鎮痛剤を処方されていましたが効果はなく、脊髄にまで痛みが広がり常に苦痛に悩まされる毎日でした。 強力な鎮痛剤が全く効かないと言うところまできたとき、サラさんは薬を一切やめることにして、自然治癒に良いと書かれていた酢を飲み始めました。 酢はハチミツと混ぜたリンゴ酢で、さらに運動や塩風呂、健康ダイエットと組み合わせ、それを4年間続けたところ完全に症状が消えたそうです。 現在はオルガンを弾くことができ、リウマチで苦悩している人にもたくさん伝えたいと冊子を作った
慶應義塾大学医学部の竹内勤教授(内科学教室リウマチ内科)は11月24日、ブリストル・マイヤーズが開いたメディアセミナーで関節リウマチの最新治療について講演。現在申請中の関節リウマチ治療薬の新規生物製剤アバタセプトについて効果が優れているだけでなく、懸念される感染症の報告がほとんどないなど、世界的にも安全性が高く評価されていると説明。サイトカイン阻害薬(TNFα阻害剤など)より早い段階で使うことで、薬剤を中止しても寛解が維持できる確率が高い可能性があるとして、「より根本的な治療に近くなる」と実用化に期待を示した。 アバタセプトは承認されれば国内ではレミケード(TNF阻害剤)、エンブレル(TNF阻害剤)、アクテムラ(IL-6阻害剤)、ヒュミラ(TNF阻害剤)に次ぐ5番目の生物製剤となる。作用機序が既存の生物製剤とは異なり、T細胞を抑制するT細胞共刺激阻害薬で、炎症性サイトカインのより上位にある
【Controversial】 コモンディジーズの診療において議論のあるトピックスを,Pros and Cons(賛否)にわけて解説し,実際の診療場面での考え方も提示します。 岡田正人(聖路加国際病院アレルギー膠原病科(成人,小児)) 関節リウマチの診療は,1998年に生物学的製剤である抗TNF製剤が認可されて以来大きく転換した。それは,新たに関節リウマチを発症した大多数の患者において,関節の炎症という疾患活動性をコントロールすることが可能になり,それにより画像的な進行である骨びらんなどの関節破壊が起こらなくなり,長期にわたっても機能障害を来さないように治療ができるようになったことによる。臨床的,画像的,機能的寛解という目標がはっきりすることで,関節破壊が起こる前に炎症を抑え,不可逆的な機能障害を残さないことが治療方針となった。3か月ごとに関節の炎症が残っていれば治療を強化するT2T(Tr
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