あらゆる組織に成長する人工多能性幹細胞(iPS細胞)の作製を、人の体内にあるがん抑制遺伝子「p53」が阻害することを、京都大学生命科学系キャリアパス形成ユニットの川村晃久特定助教らの研究チームが突き止めた。チームは、山中伸弥・京大教授が最初に開発した4種類の遺伝子を使うiPS細胞の作製法を応用し、p53の働きを抑えつつ、発がん性がない2種類だけを使って作ることにも成功した。 効率的なiPS細胞の作製法の確立に期待がかかるが、p53は、がん化する確率が高い細胞を作らないようにする“見張り番”の役目を果たしていることから今後、安全性の検証が課題になるという。研究成果は10日、英科学誌「ネイチャー」(電子版)に掲載された。 チームは2つのヒト細胞のうち、一方だけp53の働きを低下させてiPS細胞を作る実験を行ったところ、低下させた細胞は、低下させなかった細胞に比べて約4倍のiPS細胞が形成された
青く光る甲殻類の一種、ウミホタルの持つ発光物質を利用して、マウスのがん細胞だけを光らせる技術を産業技術総合研究所の近江谷克裕主幹研究員らのグループが開発した。青い光を透過性の高い近赤外線に変換することで、体の奥にあるがんも特定できるようにした。がんの新しい診断法の開発につながる成果だ。今週の米科学アカデミー紀要で発表する。 ウミホタルは日本近海に生息する体長数ミリの甲殻類。発光物質「ルシフェリン」と、ある種の酵素が化学反応して光る。ルシフェリンは、ノーベル化学賞を受賞した下村脩さんが初めて結晶化したことで知られる。 グループはこの酵素に工夫をこらしてがん細胞にだけくっつくようにし、近赤外線の色素も組み込んだ。近赤外線は血液に吸収されにくく、厚さ数センチの組織も通過する。 発がんしたマウスにルシフェリンとこの酵素を注射し、近赤外線をとらえられる電荷結合素子(CCD)カメラで観察すると、
お知らせ 2011/06/03(金) 本日、糖鎖サプリメントは「ダイナトーサ」でおなじみの糖鎖ショップをリニューアルしました。 ごあいさつ 氾濫する健康情報に振り回されていませんか?賢いサプリメントなどの選び方を知りたい! そのための基本情報と適切な商品をアイピーはご提案します。 氾濫する健康情報に振り回されていませんか? しっかりと自分の健康管理をしたいと思っても、情報が多すぎて困っていませんか? ・体調を崩すとすぐにサプリメントや薬に頼っている。 ・日々の食事で何が足りて、何が不足しているか判らない。 ・特定成分のサプリメントを摂取しても本当に体内に吸収されているか判らない。 ・サプリメントの摂取方法や摂取順位が判らない。 ・毎日、安心・安全な飲料水を飲んでいない。 そんなあなたにアイピーは適切な情報とサプリメントをご案内いたします。 アイピーの健康管理における基本的な考え方 お客様に
自閉症を描いた映画が相次いで公開されている。家族らの思いが詰まった作品だけでなく、一般の恋愛映画にも自然な形で登場するようになった。銀幕での「活躍」は、社会の理解にどう役立っているのか。(梅崎正直) 自らの進路に迷いを感じている看護学生、明日美の前に現れた1人の青年。車のフロントガラス越しに彼女を見つめる青年に、突然の雨が降り注ぐ。「ぬれるよ……」。青年を助手席に乗せて海へ向かうが、言葉のやりとりが成り立たない。青年は自閉症だった――。 公開中の映画「ぼくはうみがみたくなりました」の一場面だ。主人公の明日美(大塚ちひろ)が、初めて接する自閉症者に驚き戸惑いながら、出会いを通じて人生への希望を取り戻していくストーリーだ。 自閉症は先天的な脳機能の障害で、言葉やコミュニケーションに問題を抱えやすい。作者の脚本家、山下久仁明さん(48)は自閉症児の父親だった。息子の大輝(ひろき)さんが3歳の時に
喘息の治療と治療薬の現状 前回は、アレルギー疾患、特に患者数が多い喘息について、その原因や喘息の症状について述べましたが、今回は喘息の治療の現状についてお話します。 1.現在の喘息の診断と治療のガイドライン 喘息の診療と治療については、国際的には、GINA(The Global Initiative for Asthma)のガイドライン GINA2006、日本では厚生労働省から「喘息予防・管理ガイドライン」「(JGL2006)が出されており、それぞれのガイドラインを参考に診療と治療が行われるよう推奨されています。 両ガイドラインの違いは、JGL2006では、重症度の評価を示し、その評価別に喘息の長期管理における重症度に対応した推奨される段階的薬物療法が示されています。一方、国際的なガイドラインであるGINA2006では、重症度の評価の代わりにコントロールの状態を評価し、コントロール状態の評
関東地方は2〜3日、涼しい日があり一息ついていますが、なんとなく元気が出なかったりという事はありませんか? うつ病は米国では男性の12%、女性の20%が、日本では7%前後、人口では800万人以上も発症し、さらに増加傾向にあります。 うつ病の原因物質のセロトニンやノルアドレナリンが脳の神経細胞(ニューロン)から放出されるとシナプスの間を渡り隣の神経細胞の受容糖鎖に取り込まれて情報が次々と神経細胞に伝達されます。そこで、これらの物質の放出量が不足するか、あるいは、一度放出された物質が元の受容糖鎖に再吸収されて不足する事によって、うつ病が発症します。 うつ病治療薬としては当初、セロトニンの再吸収を阻害する「三環系うつ剤」が使用されましたが、効果が発現するまでの期間が2〜3週間と長く、さらにセロトニン以外の神経伝達物質の再吸収も阻害するので様々な副作用が発症しました。そこで、この欠点を改良すべく「
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く