神経細胞は情報伝達をする手段として長い突起をもっています。突起には「情報の入力」に係わる多数の樹状突起と「情報の出力」に係わる1本の軸索があります。 神経細胞は軸索を他の神経細胞に伸ばしてシナプス(つなぎ目)を形成しますが、標的細胞は遠くに離れている場合が多いので正しい道筋に沿って軸索を伸ばさないと相手を見つける事ができません。そこで、神経細胞は軸索を伸ばす道筋と標的細胞を認識する目印が必要となり、その目印の役割を糖鎖が果たしていると考えられています。 特にコンドロイチン硫酸(プロテオグリカンの一種)は基本骨格はグルクロン酸とN−アセチルガラクトサミンの2糖単位が多く反復結合した単純な物質ですが、この基本骨格の途中で硫酸化やエピ化があり結果として大変多様性に富む分子ですので目印としてふさわしいと考えられています。 神経回路形成が盛んな時期の神経細胞にコンドロイチナーゼABC(コンドロイチン
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