最終回~プロレスとの出会いと別れ(2ページ目)本コラムも今号の掲載で最終回を迎える。奇しくも、プロレスに関わる最後の機会。今後はどのようなスタンスでプロレスと向き合えばよいのだろう。その最後は思いのままに書かせて頂いた。 プロレスに初めて嫌気がさした瞬間ナベさんは、お世辞抜きで熱い試合をした。 勝率はよくなかったが、負けたら本当に悔しそうにしていたし、敗因を詳しく語ってくれた。 当時はプロレスのからくりなど知る由もなかったが、“ドインディー”の世界だけに、時にはこんなこともあった。 ナベさんが出ていた団体で他団体の挑戦者を迎え、タイトルマッチが組まれた。だが、専門誌の誌面では、今後の予定として、その他団体の挑戦者が王者となっており立場を変えたリターンマッチが発表されている。 まだ試合もしていないのに――。 まるで、あらかじめ王者が入れ替わり、リターンマッチが行われると言わんばかりに。ムチャ