大阪大学豊中キャンパス(大阪府豊中市)にすむ野良ネコたちが、学生や近所の人にかわいがられ、癒やしの存在になっている。その数約60匹。キャンパスのある待兼山(まちかねやま)の名をとって「まちかねこ」と呼ばれ、「スミさん」「師匠」などと個別にもユニークな名前がつく。日常的に餌をやる人や生態を観察する学生グループもおり、阪大のちょっとした“名物”になっている。 まちかねこが、どれだけ話題になっているか。試しにインターネットで「まちかねこ」と打ち込み検索してみるといい。実にさまざまなサイトがリストアップされる。まちかねこの様子をリポートしたもの、写真を添えたもの、中には動画のサイトも。ほとんどがネコ好きの学生たちがアップしたものとみられる。 文科系学部や理学部のある阪大豊中キャンパスは、待兼山の森や池に囲まれた自然豊かな環境にある。学内は原則、外部の者であっても出入り自由で、近所の人が散歩する姿も