縦割り行政をなくし、消費者の目線に立った新官庁として発足した消費者庁では1日午後、初代長官に就任した内田俊一・元内閣府次官が初めての記者会見に臨んだ。 政権与党となる民主党からは、官僚出身者の長官という理由で強い反発を受けるが、「(民主党の)新しい大臣と、どんな役所にしていくか話し合っていきたい」と述べた。 午後4時過ぎ、内田長官は、東京・永田町の山王パークタワー4階の会見室に姿を現し、「国民には公務員に対する不信感があると思うが、職員が消費者の側に立った行政を進めることにより、国民の信頼も得られると思う」と意欲を見せた。 しかし、同庁が入居する高層ビルの家賃が年間8億円に上ることに質問が飛ぶと、「本来は官庁の建物が原則だったが、残念ながら見つからなかった。相場から見て一番高い訳ではない」。一方で、「民間ビルにずっと居続けるのはベストとは思わない」とも述べた。 この日午後には、同庁を監視す