「日本人の好きな魚ベスト3は?」「今年の流行色は何?」――。府民から府立図書館に寄せられるいろんな問い合わせのうち、調べるためにどんな文献が必要なのかも分からない「高度」とされる問い合わせが1割強を占めることが分かった。本の所蔵状況などの「簡易な問い合わせ」業務について、府は来年度、民間に委託する方針で、「高度な問い合わせ」業務については必要性の有無を含めて検討するという。 府によると、07年度に府立中央図書館(東大阪市)と府立中之島図書館(大阪市北区)に府民から寄せられた約26万件の相談のうち「簡易な問い合わせ」が約23万件で、残りの約3万件は「高度な問い合わせ」が占めた。 府の事業の民間開放を審議してきた有識者委員会は今月、府立図書館の業務のうち「簡易な問い合わせ」機能は民間に開放できるが、「高度な問い合わせ」機能は「長年経験を積んだ府職員の方が高いサービスを提供できる」と結論