宮城県警は9日、同県大崎市古川金五輪2、無職、高橋正也容疑者(46)を窃盗容疑で逮捕した。妻で介護施設職員の信子容疑者(39)も業務上横領容疑で逮捕した。2人が関与したのは全く別の事件。夫婦の同日逮捕に県警幹部は「警察人生三十数年で、こんな偶然は初めて」と驚いている。 遠田署に逮捕された高橋容疑者の容疑は1月26日午前9時~午後1時ごろ、大崎市内の駐車場に止めた軽トラック内からゲーム機1台など(計1万7000円相当)を盗んだとしている。築館署に逮捕された信子容疑者の容疑は、栗原市内の会社の経理担当だった05年9月~06年4月、社員の旅行積立金を入金していた銀行口座から約200万円を引き出したとしている。 県警によると、高橋容疑者は「転売し金を得た」、信子容疑者は「金は引き落としたが、自分が勝手に使ったわけではない」と供述しているという。【鈴木一也】