県内の博物館や美術館の収容能力が限界に近づいている。近代美術館(高崎市)、歴史博物館(同市)などの県立5館は、いずれも「満杯」「多少余裕はあるが時間の問題」という状況だ。やむを得ず資料を収蔵庫内の通路で保管するケースもある。個人収集家の高齢化などで今後、資料の寄贈が相次ぐことも予想されており、各館は資料収集と収蔵スペースの確保というジレンマに頭を悩ませている。 自然科学系の資料約15万点を所蔵する自然史博物館(富岡市)の収蔵庫では、棚からあふれた熊や鹿などの剥製が通路に並べられたり、資料ケースが積み上げられて職員の移動が困難な場所もある。担当者は「本来の収蔵スペースは満杯。保管に支障がない資料に限定して通路に置いている」と明かす。 1974年開館の近代美術館は91年に収蔵庫を増築し、8室計1千平方メートルの収蔵庫があるが、「ほぼ100%に近い状況」だという。土屋文明記念文学館(高崎市)
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