和歌山市の紀の川に架かる六十谷(むそた)水管橋が崩落し、市内約6万世帯で断水が続いている問題で、水管橋のアーチから水道管をつっている鋼管製の「つり材」4本が切れているのが見つかった。尾花正啓市長は6日の会見で「落橋の原因の一つと考えられる」と話した。 全長546メートルの六十谷水管橋には七つのアーチがあり、北側から四つ目のアーチ部分が崩落した。市が6日朝に橋の残った部分をドローンで撮影したところ、崩落部分の一つ北側のアーチで18本あるつり材のうち4本に破断が見つかった。 市によると、破断はいずれもつり材の部材の連結部で見つかった。連結部には鳥のフンのほか海水の塩分や雨水がたまりやすいため、腐食が進んだと考えられるという。 また、水を通しているときの水管の重さは1千数百トンに達するが、通水していない現在は、橋の残った部分が崩壊する恐れは低いとしている。 市は毎月、約40メートル離れた六十谷橋