「COP26が失敗だということは周知の事実だ」。スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさんはデモでこう批判した=英グラスゴーで5日、AP 脱炭素化にかかるお金をどうするか。13日に閉幕した国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)では、「京」単位の巨額マネーを投じていくことが打ち出された。しかし、そのお金が本当に気候変動対策に資するグリーンマネーと言えるのか、市場ではその選別が始まっている。 金融街を奔走したカーニー氏の「脅し」 「金融機関の多くが気候変動問題をCSR(企業の社会的責任)上の問題だと思っていた。人ごとのように考える企業があまりにも多かった」。国連の気候変動問題担当特使を務めるマーク・カーニー氏は3日、COP26で行った演説でこう嘆き、パリ協定が採択された2015年以降も金融マンの認識と価値観に大きな変化がなかったとの認識を示した。 カーニー氏はカナダ銀行