JR東日本秋田支社は17日、かつて上野-青森駅間の夜行列車「はくつる」などとして活躍した寝台列車「583系」が、4月8日の秋田-弘前駅間のツアー運転で引退すると発表した。JR各社によると、国内で営業運転をしている583系の最後の車両。583系は、東北方面では1968年から「はくつる」などで運行され「上野発の夜行列車」として親しまれてきた。 引退するのは昭和45~47年ごろ製造されたクリーム色と紺色の6両編成で、平成23年から秋田支社で臨時特急や団体用として使用されてきた。最後のツアー走行後の9日午前に秋田駅で展示され、その後の行き先は未定という。菊地正支社長は記者会見で「新幹線が通る前、私たちの世代は、この夜行列車で上京して入社式に出た。懐かしい車両だ」と振り返った。 ツアー運転は4月2日にもあり、予約は今月20日から。問い合わせは、びゅう予約センター秋田、電話018(837)6512。