がっかりした。ワシントンで開かれた金融サミット(G20諸国による初めてのサミット会合)のことだ。凄まじい長さのコミュニケを発表して閉幕したが、そこには「environment」の一言の単語もないのだ。読み進んでも、検索をかけても出てこない。「growth」は10回近くあったのに。「環境」は「成長」より、相当劣位なのだろうか? それでよいのか、と思う。 この文章を、オバマ次期大統領を生んだシカゴで書いている。「大統領選挙後の米国がどこに向かうのか」という未来志向の問題意識を持ちながらの10日ほどの取材である。番組は2009年の元旦に、NHKのBS1で午後7時すぎから放送される予定である。 それにしても、なんとも凄まじいオバマブームであることか。街の大通りに並ぶ街灯の柱には、大きな写真のオバマ次期大統領の顔が列をなしているし、Tシャツを中心とした土産物屋が徹底的にオバマをモチーフにして売り上げ