コミュニケーションデザインとは、企業が消費者に向けてメッセージを発信する際に、それが最大効果を得られるように、顧客との接点となる媒体や情報の中身、タイミングなど全体の構成を考えて設計すること。 コミュニケーションデザインという言葉自体は新語ではないが、近年、広告・宣伝分野で頻繁に使われるようになった。例えば電通には、クリエーティブ関連部門が集うソリューション・セクターに「コミュニケーション・デザイン・センター」という部署が設置されている。 こうした背景にはインターネットの進展と利用者の増加で消費者が接する情報量が飛躍的に増大していることが挙げられる。従来、企業から消費者へのメッセージは、テレビ、新聞、雑誌、ラジオの既存メディアと、屋外広告やチラシなどが主要媒体で、その広告枠を抑えるという発想だった。それがインターネット広告の登場によって枠は無限に広がり、自社Webサイトをメディア化して消費