札幌市議会は22日、短文投稿サイト「ツイッター」に「アイヌ民族なんて、いまはもういない」と書き込んだ金子快之市議(43)に対し、議員辞職勧告決議を賛成多数で可決した。決議に法的拘束力はない。金子氏は決議後、札幌市内で取材に応じ「辞職の考えはない。来春の市議選に出馬し、有権者の審判を受ける」と表明。「発言を撤回する考えはない。タブーを恐れず発信を続ける」と述べた。 議案は金子氏が所属していた最大会派、自民党・市民会議を除く6会派が同日、共同提出した。自民党・市民会議は会派内で決議への賛同に慎重論が強く、別に金子氏に対して発言の撤回と謝罪を求める決議を提出したが、否決された。 金子氏は自民党・市民会議の勧告を受けて1日付で会派を離脱し、無所属で活動中。自民党札幌市支部連合会が19日付で党から除名する方針を正式に決めていた。