人見知りな自分が久々に仲良くなった人がいた。 ゼミで激論を交わしたのがきっかけ。まぁ、Fラン大のしょうもないゼミのしょうもない議題だけど。 お互い、はじめて「議論を交わせる相手」に大学で出会ったのだ。同じ言語を話す人間、というか。 それが楽しくて、大学の帰り、休みの日、暇があれば色んなことを話した。 本当に自分の言語が伝わるのか、同じ言葉を同じ意味で話しているのか、確かめるように話しまくった。 本の趣味、ネットで見るサイト、聴く音楽、どれも全然違ったがどういうわけか言葉は通じた。 そういう友達は、恥ずかしながら今まで生きてきて二人くらいしか僕には居なかった。 久々にできた友達が嬉しくて、もう相手に夢中になってた。 ある日、自分がいつも考えている漠としたものについて話した。 でたらめな中でも揺るがないような、確固としたもの。本質的なもの。なんて呼んだらいいか分からない。 そうすると、相手は「