ファンであるということの意味は国ごとに、また個人ごとに異なっている。長年にわたってチームに身を捧げ、良い時にも悪い時にも応援を続けるため各地を飛び回り、そうやってチームにタイトルを取らせるべきだと考える者もいる。一方で、サポートというものをひとつの商品のように捉える者もいる。試合のチケットやレプリカユニフォームやスカーフなどを購入することで、栄光を分かち合ったり良くない時期にブーイングを浴びせたりする権利が簡単に得られるというわけだ。 ファンにはそれぞれが選んだ方法で、好きに応援する自由がある。国内のクラブチームや代表チームの試合でスタジアムをカラフルに染め、活発に声を挙げて試合の雰囲気をつくり上げる日本のファンは、しばしば世界で最高のサポーターの一つに挙げられる。十分な数のファン(Jリーグはかなりの観客数を誇っており、2011年のJ1平均は1試合あたり1万5000人を上回った)がスタジア