神戸市北区の住宅地の路上で4日夜に高校2年の堤将太さん(16)が刺殺された事件で、堤さんと一緒にいた中学3年の女子生徒(15)が県警に「事件直前に2人で近くのコンクリート柱に座った男を見て、『気持ち悪い』と話した」などと説明していることが県警への取材でわかった。県警は、女子生徒だけでなく堤さんも男と面識がなかった可能性があるとみている。 神戸北署捜査本部によると、堤さんと女子生徒は4日午後10時半ごろに現場の自動販売機の脇で話をしていて、十数メートル離れた道路反対側にある車止めのコンクリート柱に、若い小太りの男が座っているのに気づいた。2人は男について「気持ち悪い」と互いに言い合ったという。 男は同40分ごろに2人に近づき、無言で堤さんを刃物で刺して殺害し、逃走したとみられている。女子生徒はこれまでの県警の調べに「見たことがない男だった」とも説明しており、捜査本部は現場周辺で聞き込みを