オウム真理教の麻原彰晃死刑囚(54)=本名・松本智津夫=に、拘置による強いストレスで拘禁反応が出ているにもかかわらず、適切な治療を受けさせないのは違法として、次女と三女が国などに計750万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、東京地裁であった。端二三彦裁判長は「強制的な治療は必要ない」と請求を棄却した。 端裁判長は麻原死刑囚について、医師の指示に従って行動できたり、自分で靴下やサンダルをはけることなどから「統合失調症などの症状は見られない」と拘置所の判断を支持。「頭部CT撮影でも異常は見られなかった」と指摘した。