基本的に、誰もが自分の子どもを守りたいし、他人の子どもであっても、本人の意志に反して搾取されるというのは、誰も好まないことである。そして本来ならば、社会全体で子どもの安全を見守るというのが本筋である。 しかし、それができないような施策もとられている。警察が連日、「不審者情報(声かけ事例)」と称して保護者から通報があったとされる事例を公表するということが続いており、迷子の子どもに声をかけることすらためらわれるようなことになってしまっている。 先日も兵庫県伊丹市で、老人男性が下校中の子どもに「もう家に帰り」と言っただけで事案が発表された。これなどは、第三者による親切な事例かもしれないわけだが、その区別もなく警察に通報されたのでは、もうむちゃくちゃである。「地域社会全体で子どもを見守る(※ただしイケメンに限る)」ようなことになってしまったら、多くの成年男子は子どもを見たらダッシュで逃げなければな