【ワシントン時事】訪米したチベット亡命政府(インド北部ダラムサラ)のセンゲ首相は2日、ワシントンで記者会見し、中国四川省アバ・チベット族チャン族自治州で相次ぐ僧侶の焼身自殺について、実態調査実現へ対中圧力行使を米政府に求める考えを示した。 同首相は、中国当局の抑圧に抗議する僧侶らがチベット解放を訴えて焼身自殺に走っていると指摘。亡命政府は抗議行動を奨励していないと断りつつ、「こうした絶望や悲劇がチベットの現実だ」と述べ、抑圧された人々と結束していきたいとの考えを表明した。 その上で、同自治州への国際的な調査団の派遣や、中国当局と亡命政府代表の公式な対話が必要だと訴え、米政府の影響力行使に期待を示した。 【関連記事】 〔写真特集〕チベット問題 チベット尼僧が焼身自殺=中国支配に抗議 チベット族200人、国慶節に抗議=僧侶も焼身自殺図る チベット族僧侶が自殺=中国四川省