民主党の鳩山代表は27日、札幌市内で開かれた集会であいさつし、次期衆院選で政権を獲得した場合の予算執行について、「無駄なものは凍結する。『アニメの殿堂』ではなく、生活保護の母子加算復活に全力を挙げ、この国から貧しさを払拭(ふっしょく)していきたい」と述べた。 政府は2009年度補正予算に「アニメの殿堂」と呼ばれる国立メディア芸術総合センターの建設費117億円を盛り込んだ。民主党は、一人親の生活保護世帯に上乗せ給付する「母子加算」の復活に必要な経費を約180億円と見積もっている。鳩山氏の発言は、一部事業の執行凍結で、別の政策課題に優先的に予算を振り向ける考えを示したものだ。 これに先立ち、鳩山氏は同市内で記者会見し、「いつまでに何をやるという工程表をマニフェスト(政権公約)で示すつもりはない。揚げ足を取られる危険性がある」と述べ、政権公約に政策実現の目標期日は盛り込まない考えを示した。
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