TBSは乳がんのため24歳で亡くなった女性を取材した番組「余命1カ月の花嫁」をきっかけに、20〜30代の女性を対象に実施してきた乳がん検診を、10月いっぱいでやめることを決めた。中止の理由について、同社は「もともと番組、映画、舞台の公演をもって終わる予定だった」と説明している。今後も社として乳がんの早期発見を推進するピンクリボン運動は続けるが、20〜30代の検診については「特に20代へのマンモグラフィー(乳房X線撮影)検診は根拠がないことがわかった」としている。 検診をめぐっては、医師や患者ら38人が6月、有効性に科学的根拠はなく、不必要な検査につながるなどデメリットが大きいため中止するよう要望書を提出していた。(岡崎明子)