「氷上のチェス」とも呼ばれるカーリング。平昌冬季五輪で、日本チームは長野五輪以来20年ぶりに男女同時出場する。選手の腕とともに勝敗のカギを握るのが、ストーンの配置などの作戦だ。セオリーを超える作戦の立案に人工知能(AI)を活用しようとする研究が進む。 昨年12月に長野県軽井沢町で開かれた軽井沢国際カーリング選手権大会。五輪男子代表のSC軽井沢クラブと女子代表のLS北見に加え、スイスやスウェーデン、韓国代表なども参加した前哨戦だ。 氷上を滑るストーンの進路を選手がブラシで懸命にこする。相手ストーンに狙い通りにぶつかり、はじき飛ばす音が響いた。ナイスショットのたび、客席から拍手が湧いた。 会場の片隅で、試合を終えた北見工業大チームの選手がiPadを囲んで、「どちらの手がリスクが高いかだよね」「点を取るべき場面なのでハウス内にストーンを入れて、相手のショットを難しくする手もあった」などと試合展開
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