新型コロナウイルスの影響でオンライン(遠隔)授業を続けてきた大学が昨年末以降、新年度の授業方針を相次いで公表している。緊急事態宣言が続く首都圏の1都3県にある大学数十校について本紙が調べたところ、多くが対面中心への転換を目指しながらも、遠隔との目標割合を設定するなど、慎重さがにじむ。学生らに早く方針を示す必要がある一方で、感染状況が見通せないため、判断にばらつきが出ている。(土門哲雄) 「原則として遠隔授業を中心とする。一部では対面授業を行い、その数を増やしていくことを目指す」。日本大文理学部は1都3県に緊急事態宣言が再発令された後の1月30日、新年度前学期の方針をホームページで公表した。