政治資金パーティーを巡る裏金事件を受け、解散が決まった自民党安倍派。「5人衆」と呼ばれる幹部の一人で、前参院幹事長の世耕弘成(ひろしげ)氏には、意外に思えるところから憤慨の声が湧き上がっている。近畿大学教職員組合からだ。なぜ怒りの矛先を向けるのか。(曽田晋太郎)
とのむら・まさる 1966年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程中退。早稲田大学社会科学研究所助手などを経て、15年から現職。専門は近代日本史で、主な研究テーマは在日朝鮮人の歴史。著書に「朝鮮人強制連行」など。 —虐殺の事実関係について説明してほしい。 虐殺については、証言も資料もあって、歴史の教科書にももちろん書かれている。都が出している「東京100年史」、政府の防災対策会議の報告書にも(記述が)ある。「本当に全然知りませんでした」という人には資料を見せればいい。わかってて否定したい層が一定数いるんだと思う。自分たち日本人が残虐な人だと認めなければならないという恐れなのではないかと思う。 —「朝鮮人が放火した、井戸に毒を入れた」などといったデマが広がって虐殺が起きたのか。 震災直後に朝鮮人を殺しているのを見ましたって子どもが作文に書いたり、自分は何人殺したとか自慢してる自警団の
名古屋出入国在留管理局に収用中のスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさん=当時(33)=が死亡した問題をきっかけに、法務省が省内に発足させた「出入国在留管理庁改革推進プロジェクトチーム」が検討する同庁の改善策を巡り、上川陽子法相は27日の会見で、外部有識者の意見などを取り入れる考えを示した。 チームは10日発足し、出入国管理部長ら約20人の職員で構成されるが、省外の人材は入っていない。全国にある同庁の施設運営における問題点を洗い出すほか、職員の意識改革や再発防止のため、改善策を検討し、公表する。 上川法相は「チームにいるいないにかかわらず、外部の指摘はしっかり受け止めるべきだ」と話した。また、監視カメラの映像の視聴に遺族側弁護士の立ち会いを認めない理由には「遺族以外の閲覧は適当でない」としつつも「通訳など配慮の仕方を含め十分対応する事が必要だ」とも述べた。(望月衣塑子)
東京五輪開幕後の朝、東京都世田谷区の駅頭に女性が立っていた。声を出さず、五輪中止を求める横断幕を静かに掲げる。地元に住む清水繁子さん(68)が4月から週2回、1人で続けている活動で「私も五輪は嫌いじゃない。でも、コロナ禍での開催はまっぴらごめんだ」と話す。 感染拡大が収まらない中、根拠や基準を示さず政府や国際オリンピック委員会(IOC)が「安全・安心な大会」をうたっていることが納得できない。五輪を巡る菅義偉首相の発言からは「権力を握っていればウソをついてもいい、説明しなくてもいいと思っているのではないか」と感じる。「ここ数年、そんな政治がまかり通っている。それはおかしいと何度でも言わないと」。五輪が終わるまで立ち続けるつもりだ。 安倍政権時代、議論や説明を尽くさないまま政策を押し進める政治が定着した。多くの憲法学者らが違憲性を指摘した安全保障関連法や、反対の民意が明確な沖縄県名護市辺野古(
学術書専門の老舗出版社で6月30日に解散した「創文社」(東京都千代田区)が世に送り出してきた全書籍について、大手出版社の講談社(文京区)が刊行を引き継ぐことが決まった。神学者トマス・アクィナスの「神学大全」(全45巻)などの良書が絶版を免れる。一つの出版社の書籍を丸ごと別の出版社が引き継ぐのは業界では異例。良書を残したい、という両社の思いが結実した。(小佐野慧太) 講談社は創文社の全書籍1500点以上のうち、権利者から同意を得られた書籍について、読者から注文があれば、そのつど製本するプリント・オンデマンド(POD)出版や、電子書籍の形で届ける。「創文社POD叢書(そうしょ)(仮称)」シリーズとして刊行する。
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