【北京=五十嵐文】タイ・バンコクから中国・南京に向かっていたエアアジア機内で今月、乗客の中国人男女2人が客室乗務員に熱湯を浴びせるなどして暴れ、同機がバンコクに引き返す事件があった。 中国国家観光局は13日、「中国人全体のイメージに損害を与えた」と事態を重視し、旅行者にこうした「不良行為」があれば、個人情報に記録することを明らかにした。 中国中央テレビなどによると、2人は今月11日にバンコクを離陸直後、持参した即席麺を食べるため乗務員にお湯を頼んだが、安全上の理由で「今は提供できない」と拒否され、立腹。男性は通路に立って「飛行機を爆破する」と脅し、女性は遅れて届いたお湯を乗務員にかけた。この騒動で同機はバンコクに引き返し、男女を含む一行計4人はタイ当局に罰金約5万バーツ(約18万円)を支払ったという。