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ブックマーク / dain.cocolog-nifty.com (73)

  • ビブリオバトル夏編@紀伊國屋書店

    オススメを紹介しあい、一番読みたい一冊を決めるビブリオバトル。今回は小飼弾さんに挑戦し、アツいトークになったのだが……結果は驚くべきもので、ちとしょんぼり。とはいえ、この反省を糧に自分のやり方を模索していこうかと。 まず、小飼弾さん、わたしの挑戦を受けていただき、ありがとうございます。そして、「弾さん目当てに観覧者が詰めかけて混乱するかも」という主催者の心配を汲んで、「お忍び」モードで参戦されたことに感謝……ところが、の紹介そっちのけで「とは何か」のトークバトルになり、当然5分じゃ足りなくなり、凄くもったいないことに。 かくいうわたしは、ウンベルト・エーコ「醜の歴史」をプッシュする。これは、対となる「美の歴史」と併せて読むと、興味深い事実が浮かんでくる。それは、「美は相対的なものだが、醜は必ずしもそうではない」こと。「美の歴史」は即ち美術史になる。つまり、美しいを決める文化的・歴史

    ビブリオバトル夏編@紀伊國屋書店
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/08/26
  • 「幅書店の88冊」はオススメ

    なぜを読むのか? この疑問に冒頭で答えている、いかにも幅さんらしい。「幅さん」なんて親しげに書いたが、一方的に慕っているだけでお話したことはない。ブックコーディネーターをなりわいとしており、ときどき小さな会を開く([BACH]で告知してる)。その語りを聞けばすぐに気づく、この人、ホントに好きなんだってね。モノとしてのも含め、屋からを解放するのが幅さんのミッションなのだろう。 最初の質問に対し、幅さんはなんて答えたのかというと――― 少なくとも僕にとっては、を読むこと自体が目的ではない。その読書が、どう自らの日々に作用し、いかに面白可笑しく毎日を過ごせるかの方が重要だと思っている。言い換えると、よりも人間や毎日の生活の方が好きなのだ。 この姿勢は幾度も耳にする。を読むことそのものではなく、読んだ後に何をしたかが重要なのだと。何かを読んで、誰かに話したくなって会いにいったとか、

    「幅書店の88冊」はオススメ
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/07/28
    「本を読むこと自体が目的ではない。その読書が、どう自らの日々に作用し、いかに面白可笑しく毎日を過ごせるかの方が重要だと思っている。」
  • 本を愛する人へのごほうび「おかしな本棚」

    の「触った感じ」や、「手に取った重み」との相性は大切だ。 さて買うとなれば、その色合いや風合いに合った「最も映える場所」を考えたりする―――そんな人には、Queerな"おかしさ"が詰まっている。一方、「=データ塊」だからpdfでいいんですとか、裁断をためらわないばかりが蔵書です、なんて人には難しい。insaneな所業に見えるだろうから。 たとえば、フランツ・カフカの「変身」といえば、新潮文庫のあの色あの薄さを思い出さないか? 「おかしな棚」の著者も、あの完璧なデザインにやられて、古屋で見かけるたびに必ず(必ず!)買っていくという。だから、「おかしな棚」には、文庫の「変身」ばかりの棚がある。様々な年代、刷、活字の印字の、旧かな新かなの、「変身」が並んでいる。癖のように集めてしまうのだ。これが「分かる」人なら、「おかしな棚」は宝物のような一冊になる。 あるいは、著者のこんな独白が

    本を愛する人へのごほうび「おかしな本棚」
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/07/07
    「読まない限りいつまでも続く喜びがある(けして積読の言い訳ではない)」すごく分かる。スゴ本さんが語る本棚とは?
  • JUST DO IT!「正法眼蔵随聞記」

    仏法ライフハック。 道元禅師から聞き書いた仏道修行の至要をまとめたものとして有名。歴史や倫理でタイトルだけは見知ってたし、やたら持ち上げる人がいるのも知ってる。だが、難しがることもありがたがることも無用、シンプルでパワフルなライフハックと思えばよろしい。 たとえば、「病気が治ってから仏門に帰依しよう」とか、「この事業が完遂したら修行を始めるぞー」なんて言ってるうちに人生終わる。「この戦争が終わったら、故郷に帰ってフィアンセと結婚するんだ」と一緒やね。死亡フラグにならないよう、お灸とかで症状をだましながら修行しなさいと説く。 あるいは、語録や問答を集めたを読んでもダメダメという。そんなの読んでいるくらいなら、ひたすら坐禅せよとくり返し述べる。ライフハックとか称して、「○○の効率を10倍にする20の方法」なんかをリッピングしてるよりも、素直に○○をやれと同じ。中学の頃、学習雑誌の勉強法特集を

    JUST DO IT!「正法眼蔵随聞記」
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/07/07
    シンプルでパワフルなライフハックと思えばよろしいってwww
  • 鹿目まどか@SWITCH vol.29

    ひさびさにSWITCH、もちろん、まどか☆マギカ。 ブックレビューとか作家の青田買いの特集のときは買っていたが、インタビューアーがいいよね。今回は「ソーシャルカルチャーネ申|〇〇」だそうな。2011年を象徴する神話としての「まどか☆マギカ」の虚淵玄をはじめとし、竜騎士07や今日マチ子にといった大御所への取材の集大成といったとこか。 ニコ動クリエイター20の全員知らなかったし、他のネ申たちも知ってるほうが少ないくらい。だからといって、知らないから行って見てみたいという気分にならないのも正直なところ。観たいものしか見ないからね、「自分の観測範囲=世界」と見誤らないように気をつけよう。 面白かったのが、見せ方。右開きなのに90度回転させて、上下開きにさせる。表紙まどかを横向きになるように。これ、読み手の便よりも、読み手込みのたたずまいを見せるための構造になっている。読みにくいけどユニークなつくり

    鹿目まどか@SWITCH vol.29
  • 暁美ほむらの慟哭「紫色のクオリア」

    「まどかマギカの種」と教えてもらって手にする。 書は、真っ二つに割れている。前半は、「人間がロボットに見える少女」の話だし、後半は、「その少女の親友が彼女を救けようとあがく」話になる。なるほど、後半は、まどかマギカをホーフツとさせる設定が見え隠れする。 特に、どうやっても救えない助けられない瀕死で微笑む手遅れ状態のまどかに向かって銃口を向けながら「う゛ーーーっ!!」と叫んだ暁美ほむらの咆哮を、確かに共有できる。後半の主人公に移入して、あの、身を揉むような絶望をシンクロする。 ただ、誰かを助けること+「時」やり直すこと、たくさんの可能性をくり返し試し続けること……といった設定だと、湯水のように使われる設定になる。うる星とドラえもんとハルヒのゴッタ煮のなかに、アルフレッド・ベスターやシュレディンガー、哲学的ゾンビのネタが混ぜ込んである。書いた人、「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」を泣

    暁美ほむらの慟哭「紫色のクオリア」
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/06/21
    面白そう
  • 子どもをダシにオトナが遊ぶ「子どもが体験するべき50の危険なこと」

    突然だが、掃除機オナニーというものをご存知だろうか。 T型ヘッドを取り外した吸込み口に突っ込んで、スイッチオンして、激しい震動に身を任せるという、非常に危険な行為だ。吸込み口は、ほぼ詰まった状態になる。そのわずかな隙間をムリヤリ空気が通ろうとするとき発生する気流が、すさまじい勢いで"揺さぶる"のだ。大きすぎて入らない御仁は蛇腹でやるとよろしいって開高健が言ってた。快楽とは摩擦ではなく震動である、これに気づくと世界が変わる。 「子どもが体験するべき50の危険なこと」は、もちろんそんな提案はしない。だが、「電気掃除機で遊ぼう」の件で懐かしく思い出した。ここでは、吸込み口に大きなビンを近づけて音を出したり、細長い紙を吸い込ませて震動させたりする「実験」を紹介する。キチンと危険性を掲げ、「目が見えなくなる」(要するに、目玉が吸い込まれる)リスクも説明する。 掃除機のホースを絶対に顔に近づけないこと

    子どもをダシにオトナが遊ぶ「子どもが体験するべき50の危険なこと」
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/06/15
     突然だが、掃除機オナニーというものをご存知だろうか。ってwww
  • 愛し愛されて生きるため「上手な愛し方」

    喧嘩で怒っている嫁さんへの唯一解は、ルール32にある。 ご存知のとおり、ヒートアップした彼女に対して、「やってはいけない」ことは山ほどある。冷静に反論、誤謬の指摘は、火に油。適当に「ゴメン」で済ますなら、「当に悪いと思ってる? 」と逆ネジ喰らい、説明を求められるのがオチ。そして、説明に失敗すると、今度は火にガソリンになる。 では、どうすればよいのか? ルール32は、「自分から先にあやまる」。さっきと一緒と思いきや、まるで違う。「なにを謝るのか」が違うのだ。ホントは自分が正しいと思っているのに、「ごめん」と言うのは偽善だろう。自分の意見や行動について、謝罪するわけではない。互いの意見の違いについての"議論"を"ケンカ"に変えてしまったことを謝るのだ。ケンカは一人でできない。つまり、ケンカを成立させてしまうほど自分が子どもじみていた、この一点に集中するのだ。 異なる意見の是是非非を唱えるなら

    愛し愛されて生きるため「上手な愛し方」
  • ビブリオバトル@文京区図書館

    行ってきた・見た・勝った。 オススメをプレゼンして、聴衆に「いちばん読みたい一冊」を決めてもらうビブリオバトルに行ってきた(もちろん発表者として)。まったりアツく語り合う「スゴオフ」とは真逆のベクトルだけれども、テーゼは一緒「人を通じてを知ること、を通して人を知る」になる。 バトル形式とはいっても、殺伐感覚は無い。討論やディベートではないそうな。だいたい、話し手も聞き手も「が好き」で共通しているから、未読なら「そんながあったのか!」になるし、既読なら「そう読んだのか!」で和気あいあいとなる。持ち時間は1人5分でプレゼン+質疑応答を2分で1ターン、これを発表者分まわす。一巡したら投票して多数決で「チャンプ」を決める。 今回は文京区図書館で初開催のやつに参加してきた。若者からお年寄りまで、40人くらいの観客に、発表者は7名という構成。普通は大学や大型書店で実施されるので、図書

    ビブリオバトル@文京区図書館
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/06/11
    ビブリオバトルいいなー
  • 東大生100人、オススメ100冊

    東大五月祭に行ってきた。 東大生100人から借りてきた100冊のオススメの展示会だそうな。どういうが並べられているか興味があるし、どういう見せ方(魅せ方?)をしているかは、もっと気になる。理II、理IIIの学部生が中心となって企画し、「あなたのオススメを貸してください」という呼びかけに集まったを見てきた。 硬軟とりそろえているが、いいのを読んでるなぁと感心する。ハルヒやミシマは予想ついたが、カミュやオーウェルに浸る学生さんってちょっと想像がたい。"The Selfish Gene" がデンと鎮座してたのにのけぞる。「利己的な遺伝子」を原著で読もうという気概もさることながら、読んだんだろうなぁとひたすら感心する。 「詐欺とペテンの大百科」があるのは、立花隆がベタ誉めしてたからだろうか。「西の魔女が死んだ」を選んだのはきっと文学部の女の子だろうなと予想したら当たってた。このブロ

    東大生100人、オススメ100冊
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/06/06
    こういうの京大でもやりたいなー。誰か一緒にやらないかなー
  • 「がんの練習帳」で予習する

    いきなり初体験はキツい。だから練習・練習。 受験であれ性交であれ、結婚であれ親業であれ、人生は初めてに満ちている。そして、初めてのときはドキドキ(ワクワク?)するもの。いざ番になって慌てないように、予行演習をするのだ。過去にさかのぼるように赤を解いたり、暗闇でコンドームを(裏表をまちがえずに)装着したり、さまざまなな「予習」を積んできた。 今回は、「がんにかかる」予行演習をする。日人の2人に1人はなるといわれており、目耳ふさいで知らんぷりにはムリがある。受験や性交と違って、突然・唐突・直接だから、準備なしの初体験は危険でもある。「あのときに訊いておけばよかった」とか「あんなガセに振り回された時間が…」というのが、ずっと後になって分かるから。もちろんそうなったら、ショックを受けるだろうし、かなり慌てることは間違いない。しかし、予習するとしないとでは雲泥だ。受験や性交がそうだったようにね

    「がんの練習帳」で予習する
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/06/06
    「人生の総仕上げ」の期間と捉えれば、まったく別のものになる。
  • 生きることに意味はないが甲斐はある「それでも人生にイエスと言う」

    こころが傷んだときの保険。「なぜ私だけが苦しむのか」と同様、元気なときに読んでおいて、死にたくなったら思い出す。 「なぜ私だけが…」は、わが子や配偶者の死といった悲嘆に寄り添って書かれている。いっぽう、「それでも人生に…」は、生きる意味が見えなくなった絶望を想定している。こうした喪失・絶望に陥っているときに開いてもダメかもしれない。だが、「あのがある」と御守りのように心に留めおいているだけでもいいかもしれぬ。「これを読めば元気がもらえる」と言ったらサギだろうが、少なくともわたしは、これのおかげでもうすこし生きたくなったから。 著者はヴィクトール・フランクル、ナチスによって強制収容所に送られた経験をもとにして書かれた「夜と霧」は、あまりにも有名。凄まじい実態を淡々と描いた中に、生きる意義をひたすら問いつづけ、到達した考えを述べている(リンク先のレビューにまとめた)。 「それでも人生に…」

    生きることに意味はないが甲斐はある「それでも人生にイエスと言う」
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/06/01
    スゴ本さんがここまで言うとか「「これを読めば元気がもらえる」と言ったらサギだろうが、少なくともわたしは、これのおかげでもうすこし生きたくなったから。」
  • 「スゴ本オフ@元気をもらった本」報告

    を介して人と会い、人を介してと会う。それがスゴオフ。 いつもどおり、好きなをもち寄って、まったりアツく語りあってきた。今回のテーマは、「わたしが元気をもらった」。知らないに出会ったときのワクドキ感もさることながら、知ってる(かつストライク)を見せられたときの、「そうキたかーー!!」感覚にシビれた震えた濡れた勃った。 そして、「元気をもらう」ってのは、そのものに限らず「そのとの出会い方」に強くつながっているなぁ、と実感。そのとの関わり方がそのまま自分の元気に直結しているような、そういう紹介が印象的でしたな。まずは、ラインナップと全リスト(発表順)から。 【Dain】「子どもへのまなざし」佐々木 正美 【Dain】「自分の小さな箱から脱出する方法」アービンジャーインスティチュート 【Dain】「めぞん一刻(第15巻)」高橋留美子 【Dain】「SLAM DUNK(第27巻)

    「スゴ本オフ@元気をもらった本」報告
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/06/01
    本の世界の深さよw
  • 6億円のアルバイト

    「あのさ」 「ん?」 「6億円のアルバイトってのがあるんだけど 『ガレキを片づけるだけの簡単なお仕事です』ってさ」 「ガレキて…」 「そそ、あそこを片づけるバイト、超短期・超高収入ですぜ」 「そりゃ短期になるわさ」 「もう潮時じゃない? 下痢便タレ流すよりも、えいやって片づけるの 『モニタリングしてます』って、見~て~る~だ~け~じゃねーか」 「そうだね」 「そりゃ100年くらい見てたら、線量は減るね」 「おいおい」 「その影響の大きさと、人柱の経済をコストにすると、1人6億×100人」 「高いのか安いのか、どっちだろうね」 「あるSFでさ、急いで宇宙船とばさなきゃいけなくなるワケ」 「いきなり何をwww」 「それで乗組員への放射線防護なんて最低限なつくりなの ところがゴール直前でエンジン故障するの」 「それで?」 「すると、普段プラプラ遊んでたエンジニアが、『逝ってくる』のさ」 「どゆこ

    6億円のアルバイト
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/06/01
    この会話のクオリティはww
  • キスの科学「なぜ人はキスをするのか?」

    キスをする究極の理由から、科学的に正しいキスの仕方まで。 特に、効果的なファーストキスのアドバイスは、シングル(の男性)に朗報かと。ただし、「ファーストキス」の意味合いが違う。一般に「ファーストキス」とは、その人にとって生まれて初めてのキスのこと。だが書では、その相手とする最初のキスのことを、ファーストキスと呼ぶ。初物と初キスの違いやね。 見返しを眺めると、ずばり美人。こんなサイエンスライターが「キス」についてあれこれ調べて・自らも被験者となったレポートだなんて、ドキドキながら読むのだが……中身は至極まっとう。たがいのくちびるをかさねる、その行為を、以下の2つのアプローチから分析する。 1. 生物学的、遺伝学的な要因 2. 文化的、社会環境的な要因 ボノボの例を用い、「キス」は人の専売特許ではないことを説明する。仲間をなめたり、鼻をこすりつけたりする行為は、人のキスに匹敵する。では、なぜ

    キスの科学「なぜ人はキスをするのか?」
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/05/20
    1. 生物学的、遺伝学的な要因、動物もキスするんだ
  • 真摯さは、ここにある「夜間飛行」

    ピーター・ドラッカーが強調する「真摯さ」は、サン=テグジュペリの「夜間飛行」にあった。 飛行士が書いたものとして有名だし、じっさい操縦席に居るように生々しい。まぶしいほどの星明りを浴びながら、嵐の目を上昇するシーンは、同じ光を肌に手に瞼に感じるだろう(絶望感とともに!)。徹底して削ぎ落とされ・濃縮されており、描かれなかった場面が、幻肢のようにうずく。そう、飛行士の嫁さんのとこだ。彼女の不安とその先の感情は、削られたからこそ、わたしの肉が削がれたように感じる。 しかし、ここでは夜間飛行の指揮を執るリヴィエールについて書く。郵便会社のマネージャーとして欧州-南米航路を受け持つ。自分に厳しく、同じ厳しさを部下にも強いる「情け容赦のない」プロフェッショナルだ。飛行士や整備士と交わす会話の端々から、畏れられ絶対視されていることが分かる。だが、リヴィエールの内省に触れると、彼の繊細さ、思いやり、感受性

    真摯さは、ここにある「夜間飛行」
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/05/18
    サン=テグジュペリ読んでないなー。面白そう
  • 軽い仏教「官能仏教」

    奔放+エロスな解釈に眩暈する。 コンテキストは、いったん世に放てば、どう扱おうと受け手の勝手。「仏教」も然りかも……そんな気がしてくる。「官能」+「仏教」は書の造語なのだが、稚児愛、両性具有、性に対するおおらかさなど、妄念・愛憎・欲情にまみれた逸話説話を聞くにつけ、見るにつけ(図柄が多彩なのだ)、わたしが知らない仏教は、きっとあなたが説いている状態にまで至る。 たとえば、光明皇后のエピソード。膿だらけの病人の垢すりをする際、光明皇后が膿を口で吸い取り、「慎みて人に語るなかれ」と口止めしたところ、病人は大光明を放ち、「あしゅく如来の垢を去ったことを慎みて人に語るなかれ」と告げた話がある。ネタは知ってたが、紹介の仕方がエロい。「男はその行為を要求する」とか「光明皇后は、頭の頂から、かかとまで、男の全身を吸い舐っていく」という書き口は、いろいろいけないことを想像してしまう。「謎の白い液体」もか

    軽い仏教「官能仏教」
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/05/13
    こういう類のエロ説話は面白いんだろうなw
  • 「千の顔をもつ英雄」はスゴ本

    昔むかし、あるところに若い脚家がおりました。野心家の彼は、誰もが夢中になる映画をつくろうと思い立ちました。そして彼は、古今東西の神話や伝説から物語の共通性を抽出した「千の顔をもつ英雄」を元に、ひとつの映画をつくりました。 その映画の名は、「スター・ウォーズ」。 おびただしい事例を枚挙し、かつて持っていた初源の意味がおのずから明らかになるように、原型神話そのものに語らせるのが、書の試みだ。それによって、宗教と神話の仮面を被って偽装されてきた人類の世界観を詳らかにする。さらに、伝説の人物の生涯、自然の神々の力、死者たちの霊、部族のトーテム祖先たちの形姿を借りて描かれる"英雄"たちの行動を積分することで、いわゆる「英雄の条件」を深堀りする。 だから、具体的なエピソードの英雄成分の抽出において、オビ=ワンやルーク、ヨーダやベイダー卿といったキャラクターを微分することも可能。だが、それはものすご

    「千の顔をもつ英雄」はスゴ本
  • スゴ本オフ@ジュンク堂池袋本店レポート

    4/30 のブック・ハンティングの報告と、次回(5/27)のご案内。 実は初見のジュンク堂池袋店、広くて濃くて、いい狩場。地下1階から地上9階まで、エスカレーターで縦横無尽に行き来すると、それだけでヘトヘトになる。めあてのジャンルを絞って狙って狩るのが効果的だな。 肩透かし喰らったのが、4F「学問の入口フェア」と7F「新入生フェア」。超大型書店なのに、ささやかすぎるラインナップ。棚そのものの魅力は「ふつう」で、新刊を除けば大きな図書館のような風情をかもす。代わりにトークイベントやサイン会は充実しており、イベントで集客する仕掛けなのだろう。気になったのは、客単価。会計は1階に集中させているため、何をどれくらい買ったか丸分かり。立地が最高なので客足は途絶えないが、ほぼ1人1冊のため、ピンポイント買いをしていることが分かる。平台や棚に魅力を持たせ、目当ての+隣近所の二三冊という訴求力をつけれ

    スゴ本オフ@ジュンク堂池袋本店レポート
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/05/02
    「アフォリズム」
  • 風邪にかかるのが楽しみになる「かぜの科学」

    風邪にかかるのが楽しみになる一冊。 風邪とは何か。風邪を「撃退する」ことはできるのか。ほんとうに「効く」療法はどれで、どれが俗信か。ポリオを根絶できるのに、なぜ風邪のワクチンがないのか――― 病原体、媒介物、経路、処方箋、民間療法、市販薬の検証、最新の研究成果にいたるまで、著者はさまざまな切り口から風邪の正体に迫っていく。自ら臨床試験(治験)に参加して、試験の様子を報告する件なんて、まさに身体を張ったレポートだね。他人の鼻汁を注いだり、鼻ほじりをこっそり観察する実験は、読んでるこっちの鼻がムズムズしてくる。 次の「常識」のうち、正しいものはどれだろう? 「免疫力」が低下すると、風邪にかかる 風邪には抗生物質が効く 風邪の予防には、ビタミンCが効く 答えはマウス反転→【すべて誤り】 無知を承知で告知するなら、書を読むまで知らなんだ。風邪の季節は免疫力アップを謳うサプリメントを買い求めるし、

    風邪にかかるのが楽しみになる「かぜの科学」
    Yamakatsu
    Yamakatsu 2011/04/27
    おもろそう