NHKの朝ドラ『花子とアン』を観ていると、あの時代の女性が高等教育を受けることは格別のことだったんだなあと感じる。主人公の花は甲府の貧乏な家の出身だが、同級生たちは育ちがよさそうで、良家の子女たちなのだろう。結婚が決まって退学する同級生もいたし、いかにも"良妻賢母"を育む場だ。 彼女たちが教育を受けるのは、花のように教師になったり出版社で働いたりするのもあるだろうけど、主にはよい結婚をするためだったのだと思う。経済や政治を支える当時のエリートたちとめぐりあい良き妻、賢い母になるには"教養"が必要だったに違いない。もっとも花子の親友"蓮さま"を娶った九州の石炭王は、そんな教養は疎ましいようだが。
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