「閃光のハサウェイ」を観た。美しかった。市街戦の恐怖をあの様にリアルに描いた作品は珍しい。テロリストが主役の話であるからこそ、犠牲者の発生を結局は容認するハサウェイの姿がはっきり浮かび上がる。 「不正に暴力で応じる事は正しいのか」というのは本作品のテーマの一つであるが、容易に答えることはできない問題であるから観客はハサウェイと一緒に迷うことになる。このような問題を提起できるところに富野氏の洞察の深さがあるのではないだろうか。同じ世代のアニメ作家である宮崎駿には「「自然」や「平和」といった「スゴくて正しい」もので物事を裁く自分はかっこいい」という空気を感じてしまう自分には特に良い作品だった。未来に残るのはジブリじゃなくてガンダムなのかもしれない。 #シーア派とスンニ派 書評 本書が冒頭で某世代の反米英的な切り取り方を「気持ちがいい」程度の次元と捨てるのはやはり驚く。「知識人≒左翼」であった時
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