関西国際空港沖から明石海峡を通りえい航されるタンカー(中央)=明石海峡で2018年9月7日午前7時23分、本社ヘリから加古信志撮影 台風21号の強風にあおられてタンカー「宝運丸」(2591トン)が関西国際空港の連絡橋に衝突した当時、周辺海域に約50隻が停泊し、宝運丸を含む9隻がいかりを下ろしたまま漂流していた可能性の高いことが、第5管区海上保安本部への取材で明らかになった。宝運丸など複数の船舶が、荒天時に推奨される避難海域に出ていなかったことも分かった。5管は台風への対処方法に問題がなかったか調べている。 5管などによると、宝運丸は4日午後1時40分ごろ衝突。当時、周辺で停泊する約50隻のうち、9隻がいかりを下ろしたまま流される「走錨(そうびょう)」状態だったとされ、5管は船舶電話でそれぞれに注意喚起していた。宝運丸以外の8隻は事故につながらなかった。
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